My Foolish Heart

From America to Everywhere

遠い異国の地と音楽とラジオ(オードリー東京ドームライブを見て思い出した事)

アメリカからオードリーの東京ドームライブを配信で見た。星野氏と若林氏が歌ったOrangeの曲調がとんでもなくノスタルジックで、気づいたら昔の事を考え、深く深く自分の中に考えを巡らせていた。

思い返せば前回の武道館ライブの時も私は駐在でギリシャにいた。

あのなんとも言えない異国に一人ぼっちの気分。透き通ったクリアブルーの海を見ても何か物憂げで気分が晴れない。自分で志願して行ったわけであるのに、気づけば毎日成果をあげることに夢中になり空回りし、私は明らかに自分の殻に閉じこもっていた。ずっと自分と会話していた。

ギリシャ人の明日を考えない暴力的な陽気さ、せっかちで前の車にぶつかりそうになるくらい詰める車間距離が表す無知っぷり、車の開けた窓から手を出して抗議しあう短気さ

車や飛行機で移動している最中に聞いた音楽・ラジオは強烈に心に残っている。星野氏のPOP VIRUSも然り、ONE OK ROCKのEye of the Storm、やけに故郷に帰ってきた感覚を与えてくれた日向坂46、これらがヨーロッパのローカルな飛行機の機内放送で流れていて僕は確かに勇気をもらった。夜の帰路で流れるバナナムーンGoldやオードリーのオールナイトニッポン

ストレスの捌け口としてお金も時間も異常に使っていたあの時の自分は確実に何か別の人格だったと今思い返せば思う。もっと人間的であったら何かが違っていたかもしれないと思うこともたくさんある。ただ、自分と世界との境界線を作るにはそれが精一杯だったのだ。

今、我に帰ると、ここはアメリカで、二度目の海外。同じような失敗は起こさまいという気持ちで日々過ごしている。